子どものうつ病 病院について

休養・薬・精神療法・家族のサポートが大切

休養

 うつ病にかかった子どもは、心と体が疲れきっています。何より十分な休養が大切です。学校を休む必要がありますので、親も子どもも理解しましょう。
 学校を休むことは、子どもも親も罪悪感をもちやすいものです。また、学力低下を不安にも思うでしょう。しかし、きちんと回復するためには休養も大切な治療の1つです。心も体も回復できるように休める態勢をつくりましょう。=>休養について

薬の服用

 大人と同じように、こどものうつ病の治療にも薬の服用が有効です。うつ病は、脳内の神経伝達物質の伝達の鈍化が病気の原因でもあるためです。抗うつ剤を服用することで、脳内の神経伝達物質を取り込みやすくし、脳内の神経伝達物質のバランスを整えます。また、薬には辛い症状を和らげる効果もあります。薬は抗うつ剤を中心に、精神安定剤、抗不安剤、睡眠薬などを使います。=>薬の服用について

子どものうつ病で重要な「精神療法」

 子どものうつ病を治療するときに重要なのが、精神療法です。支持的療法、認知療法などが主に行われています。
精神療法やカウンセリングでは、物事の考え方などのゆがみを改善していきます。医師やカウンセラーとの対話を通じて、子どもの心理面の変化を促し、うつ特有の否定的な考えの修正をはかります。=>精神療法について

家族のサポート

 うつ気分を自分の心に中に閉じ込めておくと、つらくて孤独な気持ちをより強くさせてしまいます。
 うつ病でつらい思いをしている子どもの気持ちに共感し、いっしょに治していく思いを伝えましょう。自尊心が低下している子どもには、どんな言葉をかけるかが大切です。親自身がマイナス思考だと、負のスパイラルに陥ってしまいます。子どもが「受け入れてもらえる」「必要とされている」と実感できるようにサポートしましょう。
 子どものうつ病の治療において、親が果たす役割は大変大きいものです。親が子どもの状態を理解し、治療方法に納得した上で取り組みましょう。

子どものうつ病 治療について記事一覧

子どものうつ病の治療法-休養

 親や子供は、学校を休むことに罪悪感を感じたり、焦りを感じたりします。しかし、無理に通学しても症状が悪化するだけです。ここは、休養も治療のひとつとして考えましょう。親も子どもに「休むことは悪いことじゃないよ」と言ってあげましょう。 大人のうつ病は、家にいても行動がほとんど出来ません。けれども、子ども...

≫続きを読む

 

子どものうつ病の治療法-薬の服用

 うつ病の症状が軽くない場合は、精神療法や認知療法だけでなく、薬による治療も検討することになるでしょう。 薬を処方された時は、医師に、子どもの診断名や薬の必要性や効果、副作用等を聞きましょう。 子どもには、薬でどんなところがよくなるのか、十分説明しておきましょう。 子どもの年齢が低い場合は「元気が出...

≫続きを読む

 

子どものうつ病の治療法-薬物療法の注意点

薬の効果と副作用を理解する 近年の抗うつ剤は、副作用が弱く、大量服薬時の心毒性(心臓への影響)が少ないものが主流となっています。しかし、子どもの場合は効き目に効果があり、若干の副作用が出ることがあります。 どんな副作用があるのか、主治医から説明を受けて理解しておきましょう。また、薬の作用を知ることで...

≫続きを読む

 

子どものうつ病の治療法-精神療法とは

 医師や臨床心理士、カウンセラーなどと心理的な問題を話し合い、考え方や気持ちの整理をするとともに問題解決をはかるのが精神療法です。 うつ病の原因と考えられる問題について話すことで、子ども自身が前向きな気持ちに向かえるようになることを目的としています。 精神療法では、本人が自分に起こっている問題を話し...

≫続きを読む

 

子どものうつ病の治療法-認知療法とは

 うつ病の子どもは、物事を悲観的にとらえたり、白黒はっきりつけたがる(〜でなければならない、〜するべき)傾向が強くなります。また、もともと偏った考え方をする子どもが、うつ病になりやすいということもあります。 認知療法は、そのようなマイナス方向に偏った考え方(認知の歪み)を修正する精神療法です。子ども...

≫続きを読む